【親が元気なうちにやるべきこと】年老いた親の健康維持・生活の質の向上を実現するために、子ども世代にできることを解説!

【親が元気なうちにやるべきこと】年老いた親の健康維持・生活の質の向上を実現するために、子ども世代にできることを解説!

 日本人の平均寿命は、年々延び続けています。
男性は81才、女性は87才とも言われます。
これはとても素晴らしいことですが、高齢になった人が生き生きと楽しい毎日を送れるかはより重要な課題となります。

 親が健康で豊かな老後を過ごすことができるようにするにはどうしたらいいのか、親の生活の質を向上させるにはどうしたらいいのかを考えてみましょう。

仕事を続けるのを応援する

 高齢になっても仕事をしたいと思う人は多いと思います。
特に男性は、「仕事がないと張り合いがない。」と言う場合が多いようです。
高齢になってもできる仕事があれば続けてもらうにこしたことはありません。
ただし、健康面に支障が出るほど働いたり、持っている体力に対して過剰に働いたりすることは避けたいところです。

 ある70代の女性はヘルパーとして働いています。
さすがに毎日ではなく、週2日ぐらいに限って働いていますが、他の人を助ける働きができることは嬉しいことだし、自分の気分転換や健康増進にもつながるのだそうです。

 自宅で筆耕(筆で文字を書く仕事)のアルバイトをしている高齢男性もいます。
最近は筆字が得意な人が少なくなったので、年賀状のあて名書きや感謝状の名前書きなどの依頼が多く、かなりの収入になるそうです。
ですからこの人は喜んで引き受けているわけです。
この仕事は自宅で十分できますが、仕上げの段階では、間違いがないか読み合わせをする必要があります。
この男性の家では、奥さんやお嫁さんが協力しています。

 毎日でなくても、自分が必要とされている仕事をすることは誰にとっても嬉しいものです。
その意味でも、無理なくできる仕事を続けることは高齢者にとっても豊かな老後につながります。

仕事でなくても、地域のコミュニティでスキルを活かせるところがあれば、そのようなところに赴くのが良いでしょう。
社会において、お金がもらえなかったとしても何か人の役に立てているという経験は高齢者の方にとっては非常に大切なものです。

親御さんにできる仕事があれば、家族も積極的に応援したいところです。

家庭での役割を果たしてもらう

仕事をすることは無理でも、高齢者だからといって何もしないで家にいるだけというのでは、豊かな老後とは言えません。
家庭で何らかの役割を担うことは重要なことですね。

 私の母は「役に立ちたいのよ。」が口癖でしたが、やはり誰かの役に立つことは満足感を生み出し、その人の生活の質を向上させます。
高齢者であっても、できることはたくさんあるはずです。

 私の祖母はとても働き者で、じっとしていることができない人でした。
80歳ぐらいまで、家族みんなの分の洗濯をしていました。
私が実家に帰省した時に、洗濯を手伝おうとすると、「私の仕事を取るんじゃないよ。」といつも言いました。
今思えば、洗濯をすることで家族の生活に貢献しているという満足感を得ていたのですね。

 男性の場合、家庭内ではできることが限られている場合もあるかもしれませんが、大工仕事は必ずおじいちゃんがする、という家もあります。
まだ運転ができるので、孫の送り迎えをかって出ているという人もいます。

ちょっと変わったところでは、会社勤めの息子さんのワイシャツを毎日クリーニング屋さんに出しに行くのがおじいちゃんの仕事という家庭もありました。
これは息子さんが、おじいちゃんが毎日家にいて運動不足になるのを心配して頼んだことでしたが、おじいちゃんの方は当てにされていることが嬉しかったらしく、嫌がらずに毎日クリーニング屋さんに通っていました。

 やはり小さな仕事でも、自分にも家庭内でできる役割があるということは、高齢者にとっては嬉しいことなのですね。

趣味や楽しみを見つけてもらう

 仕事はしていなくても、趣味や楽しみがあると活気のある生活を送ることができます。
高齢になってもできる楽しみがあるといいですね。

 「定年になったから、これから何か趣味でも持とうかな。」というのもいいのですが、それ以前から 少しずつ自分に合った楽しみを考えておくことができればなおいいですね。
まったく初めてのことよりも 若いころから少しはやってみたことのあるものの方が、長続きするものです。

 最近は高齢者の方でも、昔ながらの俳句の会や書道など以外に、コーラスやダンスまたテニスの会などに積極的に参加している人がいます。
市民会館などのサークル活動を見てみると高齢者の方にもできそうな読書サークルや語学の勉強会、朗読の会、フラダンスや音楽の会などたくさんあります。
こうした活動のほとんどは、料金はテキスト代や場所代ぐらいであまりかかりませんから、安心して参加することができます。

 そして、趣味の活動を通して気の合う仲間が見つかることもあるのはさらに嬉しいところです。
親世代の人が何を始めたらいいのか分からなくて戸惑っているなら、子世代はこのような活動を紹介したり、行き返りの送迎の協力をすることで後押ししたりしてあげることも重要ですね。
コーラスの発表会や絵の展覧会などがあったら、行ってあげることも喜ばれます。

 友人の女性は70代で一人暮らしですが、コーラスが大好きで、毎週練習に励んでいます。
子どもたちは同居していませんが、「お母さんは コーラスばっかりやっている。」と言いながらも、発表会にはよく顔を出しています。
その女性は、「家族が来てくれると励みになる。」ととても喜んでいます。
親御さんが家でつまらなそうにしているのではなく 生き生きと趣味の会やお楽しみの会に行けているということは、本人にとっても周りの家族にとっても幸いなことです。

体の自由がきかなくなったら

 一人で生活することが難しくなった場合、家族の手助けに加えて、公的支援を利用してヘルパーを頼むなど、さまざまな方法で高齢者の生活を支えることを考えることができます。
介護をする家族は、まずその人が十分に食べ、トイレやお風呂も不自由なく使えるようにすることを考えます。

 一日に何回もトイレに連れて行かなければならないような状況になれば、もうそれだけで家族はかなり疲弊してしまって、高齢者の方の楽しみまではとても手が回らないこともあるでしょう。

 介護をする人は、「当事者が高齢だから、また認知機能が落ちた人だから、毎日の衣食が足りていればそれで十分でしょう。」と思いがちです。
しかし、残念ながらそうではありません。
認知機能が落ちた人でも、何もかも分からなくなっているわけではありません。
楽しいことがあれば喜ぶし、つまらなければ悲しい思いもするのです。

ですから、たとえ体が不自由になったとしても、周りの人たちの配慮でちょっとした楽しみを持つことができれば、より幸福な毎日を過ごすことができるのです。
 また、軽い運動をしたり、楽しい時間を作ったりすることで心豊かに生活することは、認知症予防にも役立ちます。

 具体的に家族やまわりの人がしてあげられることは、次のようなことです。

・家族や友人と交わる時間を作る

 やはり高齢になると、一人で長時間過ごすことは退屈でもあり 危険でもあります。
適度に人と交流することはとても大切です。
特に家族であれば、できるだけ 定期的に声をかけてあげるようにしたいものですね。

 ある家では、居間のドアとおばあちゃんの部屋のドアをいつも開けたままにしておいて、ベッドに寝ているおばあちゃんがいつも家族の様子を見られるようにしています。
そして、家族は皆 出かけるときにはおばあちゃんの部屋をのぞいて「行ってきます」と言い、帰ってきたら「ただいま、おばあちゃん」と声をかけるようにしているそうです。
みんながおばあちゃんの無事を確かめ、おばあちゃんを元気づけることになるこの方法はぜひ真似したいところです。

 また、知人や友人、親戚の人と楽しい時を過ごすことも励みになります。
「家の中が散らかっているので、よその人が来るのはどうも気が進まない。」とか「食事を用意しなくてはならないかもしれないと思うと気が重い。」などと考えがちですが、自分が気にするほどにお客さんは家の様子など見ていません。

 おじいちゃんおばあちゃんが少しでも前向きになれるように、誰かに会う機会を増やしてあげることは、本人が心豊かな生活を続ける上ではとても重要なことです。

・ときには外に連れ出す

 高齢者だからとか、体が不自由になってしまったからという理由で家に閉じこもっていては、ますます元気がなくなってしまいます。
ときには外に連れ出してあげると、おじいちゃんおばあちゃんも喜ぶでしょう。

 車椅子で散歩をするぐらいでも 外の景色を楽しみ、知り合いの人に挨拶することができて励みになるはずです。
もし、お花見に連れ出したり、温泉に連れて行ったりすることができれば なお嬉しいでしょう。

・電話や手紙で交流する

 親御さんが遠くにいる場合は、ときどき電話で安否を尋ねるのもいいですね。
息子や娘の声を聞き、よもやま話をすることは高齢者にとっては良いリフレッシュになります。

 ときには、親御さんの話を聞いてあげるだけになったり、元気であることを確認するだけになったりすることもあるかもしれませんが、それもまた意味のあることです。

 余裕がある人は手紙を書くこともいいですね。

 あるおばあちゃんは電話の子機の使い方が分からなくなってしまって、電話に出るのが億劫になってしまいました。
そんな中で、子どもから毎週来る便りを読むのを楽しみにしていました。

 電話や手紙をもらうと、自分は忘れられてはいないということが分かって、嬉しくなるものです。

・話し相手をする

 もちろん同居あるいは近くに住んでいるならば、話し相手をすることで 高齢者の方に喜んでもらうことができれば、それは 生活の質の向上のためにとても良いことです。
できる限り、同じ話でも忍耐をもって聞いてあげることが理想です。

 しかし、遠くに住んでいたり、同居していても自分の仕事や最低限の介護に時間が取られたりして、十分に話を聞いてあげられないことも多いです。
また、同じ話を喜んで聞いてあげる心の余裕がない時もあります。

 そんなときは思い切って、民間のサービスを使うことも考えるといいですね。
介護ヘルパーさんに高齢者の話し相手や趣味の活動のお手伝いをお願いすることはできません。
その点、民間サービスなら高齢者の話し相手や見守り、その他のお手伝いも引き受けてもらえます。

まとめ

親の健康や豊かな老後そして生活の質向上を目指すなら

  • 仕事や家庭で出来ることを見つけてもらう
  • 趣味や楽しみの時間を持てるように手助けする

体が不自由になったら

  • 家族や友人と交流する時間をつくる
  • 外に連れ出す
  • 話し相手をする

 家族のさまざまな協力で、親御さんが生き生きとした幸せな晩年を過ごすことができるようにしたいものです。

親御さんが元気なうちに、これからの希望や気になることを話しておくと、いざというときの支え方を考える手がかりになります。

在宅介護を支える人たちの、相棒でいたい

体の自由がきかなくなったとき、住み慣れた家での暮らしを手伝ってくれるのが訪問介護のヘルパーさんです。元気なうちに、こうした支えがあることを知っておくと安心です。

このブログを運営しているケアバディは、そうした訪問介護の現場で働く人の「相棒」になるAIサービスを作っています。事業所にかかってくる電話の受付や、急な欠勤のときの代わりの人探し、計画書などの書類づくりをAIで手伝います。

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この記事を書いた人

株式会社ケアバディ代表取締役。
京都大学大学院在学中に株式会社whickerを創業し、学生が高齢者宅を訪問する世代間交流サービス「まごとも」を約4年間運営。
現在は訪問介護事業所向けのAI業務支援サービス「ケアバディ」の開発・提供に取り組む。

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